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2022/03/04
自己肯定感ハラスメント

自己肯定感ハラスメント

自己肯定感ハラスメント
 
「自己を肯定する」といえば聞こえがいい。だが、そのせいで「肯定しなければならない」「否定はダメなのだ」という概念に支配されてしまうとしたら問題だ。本来は「自己のすべてを受け入れて、自分らしく生きよう」という意味かもしれないが、そのせいで肯定するために比較したり、ポジティブなことを探したり、いい意味付けをしなければならなくなっている...


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■自己肯定感ハラスメント
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■■選書サマリー  
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自己肯定感ハラスメント
 
【1】
 
「自己を肯定する」といえば聞こえがいい。だが、そのせいで「肯定
しなければならない」「否定はダメなのだ」という概念に支配されて
しまうとしたら問題だ。
 
本来は「自己のすべてを受け入れて、自分らしく生きよう」という意
味かもしれないが、そのせいで肯定するために比較したり、ポジティ
ブなことを探したり、いい意味付けをしなければならなくなっている。
 
その典型的な言葉が「自己肯定感を高めるために成功体験を積め」と
いうものだ。そもそも肯定感だから、高めたり上げたりしなければな
らない。根幹には、高低の概念が存在しているのだ。
 
自己肯定感を高めるために、まず「それは高いのか、低いのか」「そ
れは肯定するに値するものなのか」などを判断するために、周りや社
会と比較し続けなければならなくなるのだ。
 
【2】
 
自己肯定感の妄想が激しくなれば、ハラスメントやいじめ、誹謗中傷
やヘイト主義さえ生み出す。「自己を肯定しよう」という考えは、他
者への否定によって満たされるというリスクがあるからだ。
 
肯定至上主義は、強者と弱者、メジャーとマイナー、正義と不義など
の対立構造を生み出す。上司がパワハラをするのは、自分の肯定感を
維持したり、高めたりするために、地位への肯定感がそうさせるのだ。
 
強者は弱者を支配して、メジャーはマイナーを乗っ取ることで、正義
は不義を否定して、自己肯定感を満たそうとする。その執着が、否定
の世の中を生み、自己劣等感を多々生み出しているのだ。
 
【3】
 
いつまでも満たされない承認欲求、他者依存による不安定な自己肯定
感、無理な自己顕示欲といったアリ地獄から抜け出す考えこそが、
「自己存在感」だ。
 
自己存在に目を向ける考えは、他者に依存する必要がない。他者に承
認してもらうことに頼る必要もない。自分を大きく見せるよう自己顕
示する必要もない。
 
自分の「今ある」を見つけて、それをエネルギーの源泉として生きて
いけるからだ。自分の「ある」を見つけるのは簡単だ。すでに「あ
る」からだ。それを評価して肯定や価値を作り出す必要はない。
 
難しく思えるのは、今まで認知的に進化・教育されてきたからだ。何
事も外界に向けて脳が働くのだ。そのため「自分の内面に"ある"を
見つめる脳力」が低下しているのだ。
 
だから、視点を変えることだ。少し変えるだけで、誰でもできるよう
になる。自分探しの旅などに出かける必要はない。「ないもの探し」
でなく「あるもの見つけ」をすればいいのだ。
 
【4】
 
まず自分の"ある"を見てみることだ。自分の"ある"を見て、知っ
て、感じて生きれば、心も人生も豊かになってくるはずだ。人は、命
のまわりに様々なものを身にまとって生きるようになる。
 
まず名前、苗字、性別、肌の色、顔立ち、生まれた時の体重、生まれ
た家の環境、その後の教育、性格、容姿、学歴、収入、職業などだ。
これらは皆、評価や肯定・否定の対象になる。
 
自分の身に着けている、自分の外にあるものを全部肯定することはで
きない。だから「肯定」という認知的視点を離れる。そして「存在」
という誰でもが持つ視点で自分見るべきだ。
 
「自分を見る」とは「自分さえ良ければいい」という自己中心的なも
のではない。自分を大事にすることだ。自分を見つめ、知ることだ。
そうすれば、自分の存在に気づき、自己存在感の芽が育まれる。
 
認知脳の暴走から離れて、自分らしく自己存在感に従って、自然体に
生きることだ。そのためには「ありのまま」の自分を受け入れること
だ。これこそが非認知的な思考なのだ。
 
そして自分を信じることだ。評価など一切せず、ただ自分を信じるの
だ。それが自己存在感を生み出して、自分の心を整えることになり、
結果が出る確率を高めるのだ。
  
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■■選書コメント
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脳と心の健康の本です。世にはびこる「自己肯定感」への執着と、自
己肯定感至上主義ともいうべき風潮に待ったをかけ、そこから逃れ、
自分らしく生きる方法を教えます。
 
「自己肯定感」を持つことがよしとされています。でも、現実には失
敗したりして、自分を肯定できないことも起き得ます。そのせいで苦
しむ人もたくさんいます。
 
著者は、アスリートのメンタルサポートをするスポーツドクターの立
場から、その現実に警鐘を鳴らします。そして、自己肯定感の呪縛か
ら逃れ、自分の心を守る方法を脳と心の視点から解説します。
 
「夢を持ち、その実現に向かって頑張れ」などと言われますが、実際
に夢を成就する人は一握りです。それでも自分を肯定しなければなら
ないなら、自分を偽るしかありません。
 
あるいは、自分より劣った人を探してマウンティングしたり、敵わな
いと思う相手を誹謗中傷したりする人もいます。それが社会不安を引
き起こします。背景には「自己肯定感至上主義」があると言います。
 
そして、大事なことは「自己肯定感」より「自己存在感」であるとし、
周囲の評価や比較、常識でなく、自分のありのままを受け入れること
を推奨します。それが心身を健康的に保つからです。
 
その上で、これをどう育むかを解説してくれます。はじめに「自己肯
定感」が人々を苦しめている現実を紹介し、そのメカニズムを解き明
かし、自分らしく生きる方法を解説してくれます。
 
理解を助けるために「ほめると感謝」「応援と期待」「目標と目的」
など似て非なるものを紹介し、それぞれ「自己肯定感」と「自己存在
感」のどちらに該当するかを紹介してくれます。
 
自分を認められずに苦しんでいる人、周囲の評価や比較、常識などが
気になって仕方がない人、終わりのない努力に疲れ果てている人など、
もっと幸せになりたいと考えるすべての人におすすめします。
 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2022
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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