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2022/05/06
「超」戦略的に聴く技術

「超」戦略的に聴く技術

「超」戦略的に聴く
 
コミュニケーション力、すなわち「コミュ力」の高い人というと、普通は「話す」ことが上手な人を想像するはずだ。面白い話を流ちょうに話し、人を説得でき、自分をアピールするのに長けた人のことだ。だが、コミュニケーションは、話す側と聴く側の双方向で成立している。そして、コミュ力を高めたいなら、むしろ「聴く技術」を磨くほうが、より近道で、パワフルだ...


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■今週の選書
■「超」戦略的に聴く技術
■大嶋 慶
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■■選書サマリー  
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「超」戦略的に聴く
 
【1】
 
コミュニケーション力、すなわち「コミュ力」の高い人というと、普
通は「話す」ことが上手な人を想像するはずだ。面白い話を流ちょう
に話し、人を説得でき、自分をアピールするのに長けた人のことだ。
 
だが、コミュニケーションは、話す側と聴く側の双方向で成立してい
る。そして、コミュ力を高めたいなら、むしろ「聴く技術」を磨くほ
うが、より近道で、パワフルだ。
 
なぜなら、人は「自分の話を聴いてもらいたい」と切に願う生き物だ
からだ。誰もが「自分の話を聴いて欲しい」と思って、うずうずして
いるのだ。
 
特に、最近はSNSなどもある。そのため、誰もがいつも「話を聴い
てもらいたい」状態になっている。その結果「話したい人」ばかりで
「聴いてあげる人」が不足している状態だ。
 
いわば、需要(話したい人)と供給(聴いてあげる人)がアンバラン
スな世の中なのだ。そう考えると、時代は聴き上手を求めている。だ
から「聴く技術」を磨く意味、価値が高まっているわけだ。
 
【2】
 
ある実験では、人は自分のことを話し、それを周りから評価されたり、
賞賛されたりすると、脳内で快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンが分
泌されることがわかった。脳が超キモチいい状態になるのだ。
 
つまり、聴き上手になれば、相手に快感を与えることができる。する
と、相手に好かれる。やがて、相手にとって必要不可欠な存在になれ
るのだ。
 
これができれば、人生がうまくいくために必要な「自分のファン」と
いう強力な武器が手に入る。そして、聴く力は先天的な能力ではない。
後天的に、誰もが100%、確実に高めることができるものだ。
 
みんなが「話したい」と思っている時代だからこそ"聴くコミュ力"
を高めるべきなのだ。そうすれば、人間関も、仕事、恋愛など、あら
ゆることがうまくいくようになるはずだ。
 
【3】
 
「聞く」と「聴く」では違う。「聞く」は、相手の言うことを情報と
して受け取るだけ、音が耳に入ってくることだ。「聴く」は、相手の
言うことをメッセージとして受け取る、意識して耳を傾けることだ。
 
「聞く」は、意識して耳を傾けていない。だから「あなたの話に興味
がない」ということが、相手に伝わってしまう。相手は「自分を軽ん
じている」「話さなければよかった」と思うはずだ。
 
そうならないように聴いていることが相手に伝わるように、意識して
耳を傾ける。そのためには、表情や目線、あいづち、ジャスチャーな
どにも気を配る。言わば全身で聴く。それが「聴く」ということだ。
 
そんな聴き方をされれば、相手は好意や信頼を持つはずだ。つまり
「聴く」とは「伝える」ことでもあるのだ。ここに気づき、人の話を
聴けば、仕事、人間関係、そして人生に大きく影響してくるはずだ。
 
【4】
 
人間が、自分の話を聴いてもらいたいと切に願うのは「承認欲求」が
あるからだ。マズローの「欲求五段階説」の一つで「尊重されたい」
「認められたい」という根源的な欲求だ。
 
「ちょっと話を聴いてくれる」は、相手の「承認欲求」がふくれ上が
っている可能性が高いサインだ。だから、面倒くさいと思わずに、
チャンス到来と思うべきだ。
 
特に、相手が自分にとって重要な人物であるほど「聴く」ための態勢
を整えるべきだ。そして「全力モード」で話を聴き「あなたに話して
よかった」と思ってもらえるようにするべきだ。
 
自分にとって、そこまで重要でない相手なら「適度モード」で対応す
ればいい。適度にあいづちを打ち、適度に持ち上げれば、適度な関係
が維持される。少なくとも、嫌な印象を与えることはないはずだ。
 
いずれにしろ、人の話を、受け身で「聞く」のではダメだ。常に、目
的を持って、狙いを定めて、能動的に聴くことだ。これこそが「戦略
的に聴く」ことの真意なのだ。
 
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■■選書コメント
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コミュニケーションスキルの本です。中でも「聴く」技術に特化して
います。相手の話を上手に聴いて、相手に好かれ、自分のファンを増
やすことができるようになります。
 
ビジネスでも、プライベートでも、コミュニケーション力、いわゆる
「コミュ力」が武器になります。そう言われると「話し方」を想定す
るかも知れませんが、著者はむしろ「聴く技術」が大事といいます。
 
理由は、誰もが自分の話を聴いてもらいたいと思っているからです。
聴く人不足の世の中だからこそ、聴く人に価値があります。そんな前
提から「聴く技術」を教えてくれます。
 
もちろん、ただ聴くだけではありません。タイトルにある通り、戦略
的に聴くことを目指します。すなわち、意図や目的を持って聞くので
す。聞き流すのでなく、頭を使って話を聴いていきます。
 
というと堅苦しい本を想定しそうですが、そんなことはありません。
コラム調で項目ごとに独立しています。読みやすく、分かりやすく書
かれています。
 
とはいえ、内容は具体的で実践的です。たとえば「話が合うと思わせ
る聴き方」「異論・反論・極論に耳を傾ける」「必ず自分から自己開
示」するという具合です。
 
読めば、人の話を前のめりに聞けるようになり、強みにできます。そ
れが人を引き付け、仕事、プライベートと問わず、あらゆることがう
まく回り始るようになるはずです。
 
というわけで、仕事で人と話す機会の多い人はもちろん、コミュニケ
ーションに自信がない人、もっと魅力的になりたい人、異性にも同性
にもモテたいという人など、職種や役職問わずおすすめです。
 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2022
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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