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2025/04/25
「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる

「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる


言葉の解像度を上げる
ビジネスの現場では、あいまいなフレーズが飛び交っている。たとえば「当事者意識を持とう」「優先順位をつけてね」「周知徹底をお願いします」などだ。これらの言葉は、あいまい模糊としている。たとえば「当事者意識を持つ」と言われても「当事者意識って何?」となる。だから、言われても動けない。わかるまで解像度をあげることが必要だ...

言葉の解像度を上げる

ビジネスの現場では、あいまいなフレーズが飛び交っている。たとえば「当事者意識を持とう」「優先順位をつけてね」「周知徹底をお願いします」などだ。これらの言葉は、あいまい模糊としている。たとえば「当事者意識を持つ」と言われても「当事者意識って何?」となる。だから、言われても動けない。わかるまで解像度をあげることが必要だ...




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる
■浅田すぐる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
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言葉の解像度を上げる
【1】
ビジネスの現場では、あいまいなフレーズが飛び交っている。たと
えば「当事者意識を持とう」「優先順位をつけてね」「周知徹底を
お願いします」などだ。
これらの言葉は、あいまい模糊としている。たとえば「当事者意識
を持つ」と言われても「当事者意識って何?」となる。だから、言
われても動けない。わかるまで解像度をあげることが必要だ。
わかるだけでは不十分だ。動ける、役立てられるまで解像度を上げ
る必要がある。そうすれば仕事の停滞を最小化し、コスパやタイパ
を最大化できるはずだ。
よくわからない言葉、具体的に何をすればいいのか不明瞭な表現や
言い回しを変えるには、たった紙1枚書くだけだ。これを使えば、
わかるまで、動けるまで言葉の解像度上げることができるはずだ。
【2】
具体的なやり方としては、まず紙を1枚用意する。ノートやメモ
帳、コピー用紙、何かの裏紙など、なんでも構わない。とにかく、
文字を手書きできる紙を1枚用意する。
紙に書き出すメリットは、頭の中でやるより、停滞リスクが減り、
思考が促進されることだ。考えがまとまるまでのスピードも書きな
がら考えたほうがむしろ早くなる。
普段の仕事でも、パソコンをにらんで考えているだけでは何も浮か
んでこない。浮かでも、収拾も整理もつかないことになりがちだ。
そんな時は、紙を1枚用意して、書いてみるべきだ。
【3】
よく使われる言葉で、意味のわからない言葉の代表が「当事者意識
を持つ」と言う言葉だ。「当事者意識を持って」「主体性を発揮し
て」「もっと能動的に」など、言い回しは色々ある。
これらの言葉は、立ち止まって考えてみると、何が言いたいのか
意味がよくわからない。あるいは、人によってとらえ方がバラバラ
で、あいまいな言葉だ。
理由は、誰もが「具体的に何をするべきかよくわからない」と思う
からだ。とくかく多くの人が、このフレーズを耳にするたびに違和
感を感じている。
職場では今さら聞けないし、聞けば会話に水を差すかもしれない。
バカ扱いされそうでもある。だから、自力で言葉の解像度を上げる
しかない。その技術を身につけておくべきだ。
【4】
たとえば「当事者意識」であれば、紙に自分がしっくりくる言い回
しを書いてみる。この言葉を自分なりに他人に説明するとしたら、
どんな言葉に書き換えられるか、用意した紙に書き出すのだ。
この時、浮かんできた言葉を自由に書けばいい。考える材料をでき
るだけ頭の中から出していく。書き出せば脳内でなく、視覚的に、
手を動かして身体的に考えることができるようになる。
できるだけ多くの材料が欲しいので、とにかく言葉が浮かんだら埋
めていく。連想ゲーム的に、思いつくフレーズがあれば、とりあえ
ず記入してしまう。
【5】
前後のつながりは気にしなくていい。ランダムに書いて構わない。
後で取捨選択すればいいからだ。この段階では、質より量を重視し
てたくさん書き出すことを優先するべきだ。
一枚プレームワークの基本形はこれだけだ。簡単すぎて拍子抜けす
るかもしれない。だが、このシンプルな紙一枚を活用することで、
様々な問題を解決することができる。
「令和の時代、AIの時代に紙ですか」と思うかもしれない。だ
が、デジタル完結での働き方や学び方しかわからなくなっている人
もいる。そののせいで行き詰まってしまいやすいのが現代だ。
だからこそ、紙1枚レベルのシンプルな手法が求められるのだ。慣
れれば、書き出さなくても、頭の中で同レベルの解像度上げができ
るようになるはずだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833440709/tachiyomi-22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■コメント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
思考術の本です。ビジネスの現場で使われがちな曖昧な言葉を自分
で明らかにする方法です。著者が考案した紙1枚フレームワークを
駆使して、言葉の意味を明らかにすれば行動につながります。
曖昧さを嫌うのがビジネスの世界ですが、言葉に関しては曖昧さが
受け入れられています。たとえば「当事者意識を持つ」「優先順
位をつける」「周知徹底する」などは具体的な行動が見えません。
言葉が曖昧なために動けずにいることはよくあります。こうした
曖昧言葉の解像度を自分で上げて、実際に動けるようになるまで
を目指します。
上司の指示が理解できず、何をしていいかわからないことがあるは
ずです。反対に自分が部下からそう思われているかもしれません。
それを解決するには言葉の解像度を上げることです。
本書はその方法を教えます。はじめに、著者が提唱する紙一枚でま
とめる方法を解説、次いで言葉の解像度の上げ方を、基本編と実践
編にわけて解説していきます。
職場でよく使われながら、多くの人があいまいでよくわからないと
考えているフレーズを一つずつ取り上げて、それぞれ理解編と行動
編に分けながら解説していきます。
何事も紙一枚にまとめるプロの著者だけに、本書も簡潔かつわかり
やすく書かれています。読めば、曖昧言葉に限らず、さまざまな言
葉の解像度を自力で高める技術が身につくはずです。
上司の指示が理解できず思考停止しがちな人、自分なりに解釈でき
ず仕事を停滞させがちな人、部下をフリーズさせてしまいがちな人
など、職場のコミュニケーションに悩む人におすすめします。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833440709/tachiyomi-22
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◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2025
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■今週の選書

■「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる

■浅田すぐる

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■■選書サマリー  

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言葉の解像度を上げる


【1】


ビジネスの現場では、あいまいなフレーズが飛び交っている。たと

えば「当事者意識を持とう」「優先順位をつけてね」「周知徹底を

お願いします」などだ。


これらの言葉は、あいまい模糊としている。たとえば「当事者意識

を持つ」と言われても「当事者意識って何?」となる。だから、言

われても動けない。わかるまで解像度をあげることが必要だ。


わかるだけでは不十分だ。動ける、役立てられるまで解像度を上げ

る必要がある。そうすれば仕事の停滞を最小化し、コスパやタイパ

を最大化できるはずだ。


よくわからない言葉、具体的に何をすればいいのか不明瞭な表現や

言い回しを変えるには、たった紙1枚書くだけだ。これを使えば、

わかるまで、動けるまで言葉の解像度上げることができるはずだ。


【2】


具体的なやり方としては、まず紙を1枚用意する。ノートやメモ

帳、コピー用紙、何かの裏紙など、なんでも構わない。とにかく、

文字を手書きできる紙を1枚用意する。


紙に書き出すメリットは、頭の中でやるより、停滞リスクが減り、

思考が促進されることだ。考えがまとまるまでのスピードも書きな

がら考えたほうがむしろ早くなる。


普段の仕事でも、パソコンをにらんで考えているだけでは何も浮か

んでこない。浮かでも、収拾も整理もつかないことになりがちだ。

そんな時は、紙を1枚用意して、書いてみるべきだ。


【3】


よく使われる言葉で、意味のわからない言葉の代表が「当事者意識

を持つ」と言う言葉だ。「当事者意識を持って」「主体性を発揮し

て」「もっと能動的に」など、言い回しは色々ある。


これらの言葉は、立ち止まって考えてみると、何が言いたいのか

意味がよくわからない。あるいは、人によってとらえ方がバラバラ

で、あいまいな言葉だ。


理由は、誰もが「具体的に何をするべきかよくわからない」と思う

からだ。とくかく多くの人が、このフレーズを耳にするたびに違和

感を感じている。


職場では今さら聞けないし、聞けば会話に水を差すかもしれない。

バカ扱いされそうでもある。だから、自力で言葉の解像度を上げる

しかない。その技術を身につけておくべきだ。


【4】


たとえば「当事者意識」であれば、紙に自分がしっくりくる言い回

しを書いてみる。この言葉を自分なりに他人に説明するとしたら、

どんな言葉に書き換えられるか、用意した紙に書き出すのだ。


この時、浮かんできた言葉を自由に書けばいい。考える材料をでき

るだけ頭の中から出していく。書き出せば脳内でなく、視覚的に、

手を動かして身体的に考えることができるようになる。


できるだけ多くの材料が欲しいので、とにかく言葉が浮かんだら埋

めていく。連想ゲーム的に、思いつくフレーズがあれば、とりあえ

ず記入してしまう。


【5】


前後のつながりは気にしなくていい。ランダムに書いて構わない。

後で取捨選択すればいいからだ。この段階では、質より量を重視し

てたくさん書き出すことを優先するべきだ。


一枚プレームワークの基本形はこれだけだ。簡単すぎて拍子抜けす

るかもしれない。だが、このシンプルな紙一枚を活用することで、

様々な問題を解決することができる。


「令和の時代、AIの時代に紙ですか」と思うかもしれない。だ

が、デジタル完結での働き方や学び方しかわからなくなっている人

もいる。そののせいで行き詰まってしまいやすいのが現代だ。


だからこそ、紙1枚レベルのシンプルな手法が求められるのだ。慣

れれば、書き出さなくても、頭の中で同レベルの解像度上げができ

るようになるはずだ。


★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833440709/tachiyomi-22


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■■コメント

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思考術の本です。ビジネスの現場で使われがちな曖昧な言葉を自分

で明らかにする方法です。著者が考案した紙1枚フレームワークを

駆使して、言葉の意味を明らかにすれば行動につながります。


曖昧さを嫌うのがビジネスの世界ですが、言葉に関しては曖昧さが

受け入れられています。たとえば「当事者意識を持つ」「優先順

位をつける」「周知徹底する」などは具体的な行動が見えません。


言葉が曖昧なために動けずにいることはよくあります。こうした

曖昧言葉の解像度を自分で上げて、実際に動けるようになるまで

を目指します。


上司の指示が理解できず、何をしていいかわからないことがあるは

ずです。反対に自分が部下からそう思われているかもしれません。

それを解決するには言葉の解像度を上げることです。


本書はその方法を教えます。はじめに、著者が提唱する紙一枚でま

とめる方法を解説、次いで言葉の解像度の上げ方を、基本編と実践

編にわけて解説していきます。


職場でよく使われながら、多くの人があいまいでよくわからないと

考えているフレーズを一つずつ取り上げて、それぞれ理解編と行動

編に分けながら解説していきます。


何事も紙一枚にまとめるプロの著者だけに、本書も簡潔かつわかり

やすく書かれています。読めば、曖昧言葉に限らず、さまざまな言

葉の解像度を自力で高める技術が身につくはずです。


上司の指示が理解できず思考停止しがちな人、自分なりに解釈でき

ず仕事を停滞させがちな人、部下をフリーズさせてしまいがちな人

など、職場のコミュニケーションに悩む人におすすめします。


★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833440709/tachiyomi-22


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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

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