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2026/01/16
なぜパワハラは起こるのか
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パワハラとは何か?
多くの人がパワハラに悩まされている。ハラスメントの中で最も多いのがパワハラだ。過去3年以内に5人に1人がパワハラ被害を受けたと言われている。パワハラは特別な人たちの問題ではない。誰もが加害者にも、被害者にもなりえる。また、適切な指導に対して「パワハラされた」という訴えが増えて困っているという企業もある...
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■今週の選書
■なぜパワハラは起こるのか
■宮本剛志
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■■選書サマリー
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パワハラとは何か?
【1】
多くの人がパワハラに悩まされている。ハラスメントの中で最も多
いのがパワハラだ。過去3年以内に5人に1人がパワハラ被害を受
けたと言われている。
パワハラは特別な人たちの問題ではない。誰もが加害者にも、被害
者にもなりえる。また、適切な指導に対して「パワハラされた」と
いう訴えが増えて困っているという企業もある。
パワハラは、誰かの性格や能力といった単純な理由から起きるわけ
ではない。暗黙のルール、組織の文化、過度なプレッシャーなど、
様々な要素が原因を作り出しているのだ。
パワハラの無い職場を作るには、職場を安心・安全にする必要があ
る。その結果、職場が生き生きとしたものになれば、生産性も上が
る。一石二鳥なのだ。
「指導のつもりだった」「本人のためだった」「こんなの昔は当た
り前だった」というのがパワハラ加害者の常とう句だ。こんな言い
訳がいまだに飛び交う職場は危険だ。
「何でもパワハラになるから何もできない」というのも「自分は気
にせず昭和を貫く」というのは極論だ。大切なことは、パワハラを
しない、させない、されない力を全員が身につけることだ。
【2】
パワハラには、6つのタイプがある。すなわち、暴力・物を投げる
等「身体的な攻撃」、脅迫・罵倒・人格否定など「精神的攻撃」、
仲間外し・無視など「人間関係からの切り離し」などだ。
また、明らかに不要な仕事や無謀なノルマを課す「過大な要求」、
反対に能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じたり、仕事を
与えない「過小な要求」もこれに該当する。
さらに、注意したいのが、私的なことに過度に立ち入るなどの「個
の侵害)だ。家族との関係を何度も質問したり、スマホの写真を勝手
にのぞき見るなどはNGだ。
つまり、怒鳴る、暴力、名誉毀損など刑事・民事事件になるような
行為だけが対象になるわけではないのだ。誰もがやってしまいがち
な、日常的な言動や態度の延長線上にあるのだ。
【3】
パワハラとは、職場の優越的関係を背景とした言動で、業務上必要
かつ相当の範囲を超えたことで、労働者の就業環境を害すること
をいう。これらすべてに当てはまるものがパワハラになる。
まず、力の差がある関係で起きることが大前提だ。これは、上司・
部下の関係に限らない。経験豊富な人とそうでない人、専門性が高
い人とそうでない人、複数人と少人数などの関係も対象だ。
次に、権限を超えていることだ。たとえば、上司が部下の性格や人
格を変えようとすることはダメだ。そんな権利は上司にはない。つ
まり権限の範囲を越えているのだ。
上司は自分の成功体験をもとに部下に接しがちだ。それで相手の性
格や人生観が変わったとしても、それは結果論だ。相手の価値観や
存在を否定する言動をすればパワハラと判断される。
【4】
3つ目に労働者就業環境が害されることだ。言い換えれば身体的・
精神的苦痛を与えることだ。特に、繰り返し、継続的に行われると
就業環境を悪化させたと取られる傾向がある。
もちろん、一回だけなら許されるわけではない。たとえ一回でも、
ひどいことを言われれば、相手との関係性は悪くなる。また、当た
り前のことだが、殴る蹴るなどの暴力は1回でもアウトだ。
なお、相手がパワハラと感じたら、即パワハラではない。第三者の
客観的判断が必要だ。人事、ハラスメント相談窓口の担当者が行為
者と被害者、第三者等に話を聞いて客観的に判断する。
なお、加害者は謝ることが下手な人が多い。人間なら誰でも、間違
えたり、言い過ぎたりすることはある。そんな時は、早めに謝るこ
とだ。それだけでも加害者にならずに済むことが少なくないのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827215294/tachiyomi-22
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■■コメント
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パワハラの本です。加害者・被害者、組織など、様々な立場に向け
て、パワハラが起きるメカニズムや加害者や被害者にならない方法、
安全な職場づくりなどを解説します。
パワハラは、誰にとっても他人事ではありません。暗黙のルール、
組織の文化、過度なプレッシャーなど、様々な要素が絡み合い、い
つのまにかパワハラの温床になっています。
本書では、そんなパワハラを回避する方法を多面的に語ります。具
体的なケースやテクニックも紹介しています。パワハラ対策を網羅
した内容です。パワハラ対策の決定版です。
★
パワハラ防止法(労働施策総合推進法)の思考など、パワハラを回
避する機運は高まっています。それでも、今も多くの人がパワハラ
に苦しめられているといいます。
大事なことは、全員が意識を持ってパワハラの芽を摘むことです。
そして日常的な注意や声かけ、行動の共有により心理的安全性の高
い職場を作ることです。本書にはその方法が書かれています。
具体的には、パワハラの定義にはじまり、パワハラが起きる原因、
具体的なケース、上手な叱り方や言葉遣い、さらにはパワハラのな
い職場の作り方まで紹介します
さらに、テレワークが普及したことで発生しがちなハラスメントや
生成AIを活用した冷静さを取り戻す方法など、今どきのビジネス
環境に合致した対策にも触れています。
誰もが加害者にも被害者にもなり得るのがパワハラです。他人事で
はありません。マネジャーや人事部、相談窓口などパワを回避する
立場にある人はもちろん、すべてのビジネスパーソン必読です。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827215294/tachiyomi-22
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