vol.63 2008年8月29日
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著者に会うテクニック

ビジネス書の著者に会うには、どうすればよいでしょう?

一番手っ取り早い方法は、セミナーや講演会に出かけていくことです。本人を目の当たりにするだけで、それだけで印象を新たにするはずです。

許されるなら、ぜひ名刺交換をしましょう。著者に対して、より親近感が沸きますし、著者も名刺交換する覚悟ができていますから、快く応じてくれるはずです。

その際、後日連絡させていただく旨を伝えておくと、後で連絡がしやすくなります。

一度、名刺交換をして、一面識持っておけば、訪問できる確率はぐんと高くなります。礼を尽くして連絡してきた人に対して、あからさまに邪険な態度を取る人は、まずいません。

なお、アポイントをとる際にも秘訣があります。相手にとってメリットのある話を用意しておくことです。

私の場合は、メルマガで本を紹介させていただいたり、インタビューをさせていただいたり、講演会の講師をお願いしたり、という提案をしています。これがきっかけでビジネスに広がったことも一度や二度ではありません。

反対に、用件もなく「一度会ってお話がしたい」という程度では失礼だと思っています。よほど暇な相手でない限り、アポイントを取ろうとしても実現する確率は低くなります。

著者に会うなどということは、メルマガや著作のある私だからできること、とお思いかも知れませんが、私はサラリーマン時代から、同じことをしてきました。

著者にとってメリットのある話と言っても、具体的にどのような話がメリットになるのか、正直難しいところだと思います。そこでどのような話が、メリットになりやすいのかお教えしましょう。

もちろん、メリットは相手によります。ビジネス書の著者は、書籍の執筆が本業ではなく、仕事を持っています。仕事によって、そのメリットは異なります。

このあたりは、一般のビジネスと全く同じです。ただ、こと著者に関しては、絞ることができます。ズバリ、彼らの関心事は、何と言っても本を売ることです。

本を書くのは、大変な作業です。大変な思いをして書く以上、一人でも多くの人に読んでもらいたいと思うのは当然です。

また、印税は販売部数に応じて決まります。同じ労力でも、売れたのと売れないのとでは、かけた労力あたりの見返りが大きく違ってしまいます。

さらに、本は大変コストのかかる商品です。自分の書いた本が売れないと、出版社に損をさせてしまいます。そうなれば、自分の所に二度と執筆の話は来なくなります。

著者は、そのあたりをよく知っています。特に、ビジネス書の著者は、物書きである前に、ビジネスマンですから、そのあたりのセンスが他のジャンルの著者に比べて発達しています。

そして、書籍は出してみるまで、売れるかどうかわかりません。もちろん、売れると確信するから出すのですが、結果は水ものです。発売になるまでは、誰でも不安です。

どんなに著名な著者でも同じです。出す本がすべて売れる人もいますが、裏で血のにじむような努力をしているのです。

もちろん、本来本を売るのは、書店や出版社の営業マンの仕事ですが、彼らはその著者の本だけを売っているわけではありません。

だから、著者は、本を売るためなら、どんなことでも引き受けたいというのが正直な気持ちです。

ただし、これはあくまでも発刊から数週間の話です。書籍の売れ行きは、発売直後がすべてです。ここで売れた本は、売れ続けますし、売れなかった本は人知れず消えていきます。

だから、紹介するなら、あくまでも新刊本を紹介することです。そのためには、新刊の情報をキャッチする努力も必要です。店頭に並ぶ前の情報をキャッチするのです。

方法としては、アマゾンでは予約販売をしています。また出版社のホームページなどでは、発刊予定の書籍を紹介しています。

メルマガ『ビジネス新刊書籍ニュース』は、東洋経済新報社、日本経済新聞出版社、ダイヤモンド社の新刊情報を教えてくれますので、私は重宝しています。
→ http://biznews.ne.jp/mag/

その他、あなたが本を売るアイデアが出せるなら、会える可能性は高いと思います。たとえば、メルマガやブログ、メーリングリストなどをお持ちならキャンペーンに協力するといいでしょう。

また、著者のインタビュー、セミナー主催、交流会の主催などを買って出ることも、書籍の販売につながりますので歓迎されるかもしれません。

いずれの場合も、あくまでも謙虚にということです。メリットがあるから会って当然という態度は最悪です。あくまでも良識を持つことが大切です。


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