無料版・バックナンバー
- ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。

2012/11/30
人生が必ずうまくいく「感動脳」の秘密
-
「感動脳」は人生の武器
感動すると脳に変化が起きる。感情を動かされたことがきっかけで、人生の転機が訪れることがある。成功している人の多くは、自分の感動をそのまま仕事に活かしている人だ。感動すると人生が変わる。より良い人生が歩めるのだ。反対に、感動する心を忘れてしまうと、能が進歩を止めてしまいかねない。そうなると、何をやってもうまくいかなくなる...
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■人生が必ずうまくいく「感動脳」の秘密
■米山公啓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396614365/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「感動脳」は人生の武器
【1】
感動すると脳に変化が起きる。感情を動かされたことがきっかけで、
人生の転機が訪れることがある。成功している人の多くは、自分の
感動をそのまま仕事に活かしている人だ。
感動すると人生が変わる。より良い人生が歩めるのだ。反対に、感
動する心を忘れてしまうと、能が進歩を止めてしまいかねない。そ
うなると、何をやってもうまくいかなくなる
何事も一生懸命やることが大事だ。しかし、感動すれば自分で意識
しなくても、面白く努力できる。苦痛を感じることなく、自然に成
功への道をたどることができるはずだ。
どうすれば感動する心を持ち、うまく利用して人生を成功に導ける
のか、脳科学的に考えてみたい。感動脳の秘密を解き明かして、成
功への第一歩を踏み出すのだ。
【2】
脳の中で、感情に関係しているもっとも重要な場所は「扁桃体」だ。
扁桃体は「忘れてはいけない記憶」というタグを瞬時に付けて、大
脳皮質に送り込む働きをしている。
扁桃体は、いい感情も、悪い感情も「感情の変化の強さ」ととらえ
るから、嫌な記憶も一瞬にして記憶する。自分にとって「いい」か
「悪い」でなく、感情がいかに大きく動かされたかが重要だ。
「面白かった」とか「楽しかった」という感情が動かされたとき、
即座に忘れない記憶になる。これは心理学で言う「学習」と同じだ。
そのときの感情的な変化によって、出来事の記憶は強化されるのだ。
記憶というと、進学のための受験勉強や、資格試験、昇進試験など
で必要な能力で、理性的なものと思われがちだ。しかし、案外、感
情と結びついているのだ。
【3】
勉強の内容について驚いたり、感動したりできれば、どんどん覚え
ることができる。「好きこそものの上手なれ」というが、自分の感
覚、感性にうまくはまると、どんどん伸びる。
もちろん、人は、持って生まれた才能が、その後の人生に大きく影
響する。しかし、それ以上に影響するのが環境、特にその後の努力
だ。才能に恵まれても、努力をしないと才能は伸びていかない。
その際に必要なことは、努力を続けていける精神力だ。とはいえ、
努力は楽ではない。努力するとき「感動」があれば「努力している」
と意識することなく、常人以上に頑張れるわけだ。
たとえば、英語を勉強していて、そこに感動があれば、ずっと楽に
勉強していくことができる。受験勉強がなかなかうまくいかないの
は、受験勉強そのものに感動することが少ないためなのだ。
【4】
ビル・ゲイツは、13歳のときにコンピュータの虜になった。そして、
コンピュータソフトを作っている会社に、ソフトのテスターとして
雇ってもらい、好きなだけコンピュータを使える環境を手に入れた。
最初の感動が、行動自体に影響した典型的な事例だ。彼の人生を大
きく変えたのは、パソコン上で動くプログラム言語を、幼友だちの
ポール・アレンと共同開発したことだ。
当時、売れるかどうかもわからないリスクを背負ってまで言語の開
発に取り組んだのは、コンピュータの面白さに突き動かされ、パソ
コンの未来を思い描いていたからだ。
自分のもっとも好きなものに13歳のときに出会って感動したこと
が、世界的な大企業、マイクロソフトの始まりだった。その感動を
求め、それを追求していったことが、彼の人生を成功に導いた。
感動脳が活動している人は、若くして魂が震える感動を覚え、自分
の好きなことを見つけている。それにより、人生は可能性に満ちて
くる。感動脳を育て、活性化させることが、人生を切り開くのだ。
【5】
超人的な記憶力など、常人とはかけ離れた能力を発揮する人を「天
才」呼ぶが、新しいものを作り出し、世の中を変える発想力がある
人が天才だ。社会的価値につながらない能力は才能ではない。
ノーベル賞は「人類のために最大たる貢献をした人々」が対象だ。
彼らは自分たちが「面白い」と思ったことをとことん突き詰めた。
それが、大きな発見につながったのだ。
つまり、感動を保ち続け、寝食を忘れるほど、ひとつのことに没頭
し、新しい社会的価値を生み出せる人こそが「天才」なのだ。
最近の研究では、天才は脳の構造が違うと言われている。ただ、持
って生まれた性能が優れていても不十分だ。成長の段階のどこかで、
それをさらに伸ばすことが欠かせないのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396614365/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本書は、脳の力を引き出すうえで、感動することの大切さを説き、
具体的にどうすれば感動する心を持ち、成功できるのかを、脳科学
の立場から書いたものです。
よい人生を送る人は「感動」を上手に使う人です。最近の研究で明
らかになった「感動と脳の関係」から、脳力を高める「感動」の力
と「感動脳」の育て方を、分かり易く教えてくれます。
本書が紹介するやり方で「感動」力を高めれば、記憶力がアップし、
やる気が高まり、行動を活発にし、共感力も高まります。結果、人
生を変えるチャンスを引き寄せることさえ、可能になります。
受験勉強がつらいのも、ダイエットがうまくいかないのも、何事も
三日坊主になってしまうのも、感動する心が鈍化していることが原
因かもしれません。
脳科学の立場で―などとありますが、堅苦しい内容ではありません。
脳に利く習慣をユニークなイラストとともに紹介する本で、習慣ご
とに独立していますので、拾い読みでも十分楽しめます。
また、本書が紹介する習慣は「たまには怒ってみる」「歩く旅に出
る」「夕飯を家族で食べる」など、多くが、すぐに、誰でもできる
簡単なものばかりです。
中には、月に一本新作映画を視るなど、少しハードルの高いものも
ありますが、感動脳の持ち主に変わることができるなら、やってみ
る価値は、十分にあるといえます。
最近、忙しさにかまけて、泣いたり、笑ったり、怒ったり、まして
感動など全くできていないという人や、毎日漫然と過ごしている気
がする人は、ぜひお読みください。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396614365/tachiyomi
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2012
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━