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2018/08/10
社内評価の強化書

社内評価の強化書

社内評価を上げるには

「社内評価」を上げるには、まず「誰が自分を評価するのか」を知っておくべきだ。「評価者を理解し、高い評価を引き出せるようにうまく立ち回るのが、社内評価を高める基本だ。ただ、ゴマすりだけで出世すると、後で苦労する。実力が伴わなけ
れば、その地位は砂上の楼閣だ。自分を引き立ててくれた人がいなくなれば、すぐに崩れてしまう...


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社内評価を上げるには

【1】

「社内評価」を上げるには、まず「誰が自分を評価するのか」を知
っておくべきだ。「評価者を理解し、高い評価を引き出せるように
うまく立ち回るのが、社内評価を高める基本だ。

ただ、ゴマすりだけで出世すると、後で苦労する。実力が伴わなけ
れば、その地位は砂上の楼閣だ。自分を引き立ててくれた人がいな
くなれば、すぐに崩れてしまう。

まずは「目の前に与えられている仕事で成果を出すこと」そして、
その成果は「評価する審査員が好む形になるように工夫すること」
だ。この二つが、高い評価を得るために求められるのだ。

そのために『審査員』の特性をよく知ることだ。審査員は「どんな
仕事を好むのか」「どんなコミュニケーションを好むのか」を研究・
分析して、より効率的で効果的なアピールをするべきだ。

【2】

上司の「評価エラー」を逆手に取って、社内評価を上げることだ。
「評価エラー」とは、人事・マネジメントの世界で管理職が「やっ
てはいけない評価方法」だ。

いくら「やってはいけない」と言われても、人間は感情の動物であ
り、完全に回避することは不可能だ。上司の「評価エラー」を部下
が知ることが、社内評価を上げる上で必要不可欠なのだ。

上司が陥りがちな「評価エラー」は、大きく5つある。すなわち、
「ハロー効果」「遠近誤差」「寛大化傾向」「対比誤差」「論理誤
差」の5つだ。

これらの上司の「評価エラー」を知り、自分の評価を下げないよう
に注意し、評価が上がるようにことだ。その可否で出世に差が出る。
早ければ、次の査定で評価が大きく変わる可能性もある。

【3】

「ハロー効果」は心理学の用語だ。たとえば「肩書や学歴など、あ
る1つの特徴が、その人の評価に影響を与えてしまうこと」だ。こ
れは職場でもよく見られる。

典型的なのが人材採用の場面だ。採用する側が、応募者に対して「難
関な大学を出ているから仕事ができそうだ」などと、目立った特徴
に引きずられて高く評価してしまうことだ。

これは「評価エラー」だが、この「評価エラー」を逆手に取ること
で「意図的に」プラスのハロー効果を生み出すことができるのだ。
その結果、高い評価を得ることもできるわけだ。

自分の会社の社長にも、直属の上司にも「部下を必要以上に高く評
価してしまうポイント」があるはずだ。自分に有利なハロー効果を
社内で複数得ることができれば最強だ。

【4】

目立った特技がなくても心配無用だ。その気になれば、誰でも高い
評価を得られるのに、できていない人が多いものの中にも、プラス
のハロー効果を得られるポイントがいくつもある。

たとえば、字だ。達筆な字を見ると「仕事ができそう」という印象
を持つ。逆に、字が下手な人に対しては「仕事ができなさそう」と
決めつけてしまうことがある。

「字の上手・下手」は「ハロー効果」を生み出す典型的なポイント
だ。字が上手なら、プラスのハロー効果が生まれるが、下手ならマ
イナスのハロー効果が生まれる。

最近は、肉筆で文書のやりとりをすることが少なくなっている。だ
からこそ、余計に「字の上手・下手」が目立つ。自分は字が下手だ
と思うなら、すぐに通信教育のボールペン字講座に申し込むことだ。

字は、ある程度練習すれば、必ず人並み以上にはなる。MBAを取
得するために高い学費を払って学校に通うより、ずっと手っ取り早
く高評価につなげることができるはずだ。

注意すべきは「字が上手なことと仕事の能力には、科学的因果関係
はない」ことだ。にもかかわらず「字が上手な人の評価は高く、下
手な人の評価は下げやすい。それこそが「ハロー効果」なのだ。

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■■選書コメント
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社内評価をコントロールして出世するための方法論です。そんなこ
とが可能なのかと思うかもしれませんが、本書を読めば、それが思
っている以上に可能であることが分かります。

まず、上司が評価の際に陥りがちな「評価エラー」を知ることです。
そこに、自分の評価を「下げない」、あるいは「上げる」ためのヒ
ントが隠されていると著者は言います。

たとえば「字が上手い人」「声が大きい人」「おべっかを言う人」
などは、実力とは無関係に高い評価を得ています。そうした評価者
の偏向を利用して、意図的に評価を上げる方法を教えてくれます。

会社の人事評価に対して不満を感じている人は少なくありません。
でも、それを嘆くことは意味のないことです。評価するのは自分で
はないからです。その大前提を踏まえた上で対処するべきです。

大事なことは、まず評価者を知ることです。「彼を知り己を知れば
百戦殆からず」と言います。人事評価も同じです。にもかからず、
評価のことをあまり知らずに働いているのが私たちです。

著者は、独立系人事・教育コンサルティング会社のプロです。そん
な著者が教えるのは、評価者のエラーです。それを自分に有利にな
るように利用する方法を紹介します。

具体的には「ハロー効果」「遠近誤差」「寛大化傾向」「対比誤差」、
「論理誤差」の5つの評価エラーを利用します。これを知っている
のと知らないのとでは、評価に大きな違いが生まれるはずです。

「自分は正当に評価されていない」と人事評価に不満を感じている
人や「もっと評価されて上に行きたい」と考える人はもちろん、評
価と無縁でいられない、すべてのビジネスパーソンにお奨めします。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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