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2025/12/19
リーダーの「任せ方」の順番

リーダーの「任せ方」の順番


任せ方の順番
リーダーは任せることが大事だ。わかっていても任せられないものだ。部下も忙しそうだし、失敗したら自分の責任だ。結局「自分でやったほうが早い」となりがちなのだ。働き方改革が進み、就業時間が減っている。にも関わらず管理職は忙しいままだ。1on1面談にコンプライアンスの徹底、しかも自分はプレイングマネージャーという立場だ...

任せ方の順番

リーダーは任せることが大事だ。わかっていても任せられないものだ。部下も忙しそうだし、失敗したら自分の責任だ。結局「自分でやったほうが早い」となりがちなのだ。働き方改革が進み、就業時間が減っている。にも関わらず管理職は忙しいままだ。1on1面談にコンプライアンスの徹底、しかも自分はプレイングマネージャーという立場だ...




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■リーダーの「任せ方」の順番
■伊庭正康
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
任せ方の順番
【1】
リーダーは任せることが大事だ。わかっていても任せられないもの
だ。部下も忙しそうだし、失敗したら自分の責任だ。結局「自分で
やったほうが早い」となりがちなのだ。
働き方改革が進み、就業時間が減っている。にも関わらず管理職は
忙しいままだ。1on1面談にコンプライアンスの徹底、しかも自
分はプレイングマネージャーという立場だ。
結局、部下が楽になったしわ寄せを上司が背負っているのだ。気が
つけば、自分だけが働き方改革の恩恵を受けていないという状態に
なっている。これを解消するには、部下に任せることだ。
【2】
任せるには「なぜ、任せられないのか」「どこにブレーキがかかっ
ているのか」「どうすれば任せられるか」現実に即して具体的に解
き明かしていく必要がある。
だが、会社で任せ方は教わらない。「マイクロマネジメントはダメ
だ」とか「失敗を共有しましょう」などの断片的テクニックや精神
論だけではうまくいかない。
まず、部下が任されて嬉しい状態を作り、自分の任せる不安・リス
クを払しょくしておき、部下の主体性を高めることが必要だ。さら
には、部下の成長につながるようにフォローすることも不可欠だ。
これらの各ステップをシンプルに構造化したのが「任せ方の3つの
セオリー」だ、すなわち下準備、実践、フォローの3つのセオリー
で構成されている。このセオリーの順番で進めることが不可欠だ。
【3】
リーダーの思い込みがチームを止めている可能性がある。たとえ
ば「自分のほうが部下より優れている」と思っているかもしれない
が部下のほうが優秀だと考えてみることだ。
実際、現場のことは部下のほうがわかっているものだ。新しいAI
の活用も部下のほうが詳しいはずだ。他にも、上司にはない得手が
あることもある。役職は能力と比例しないのだ。
謙虚と実践、感謝が不可欠だ。ここで働いてくれる以上「この部署
で良かった」「この上司で良かった」と思ってもらえるようにチャ
ンスを作ることだ。甘やかすのではない。チャンスを作るのだ。
会社がマネジャーに期待するのは、自分が主役になることではな
い。部下を主役として育成することだ。任せる力を身につけること
は「ここで良かった」と思ってもらうための重要な行動だ。
任せることには、誰もが迷いや葛藤を持っている。それでも任せる
のは、自分だけではできないからだ。そのためには強い意志が必要
だ。自分が変わるから部下もチームも変わるのだ。
【4】
自分の頑張りは罪になることを知るべきだ。管理職の給与は部下よ
り高い。自分よりも給料の低い部下に任せるから、コストは下が
り生産性は上がる。
マネジャーは、個人の業務を3割までにとどめるべきだ。マネジャ
ーの個人業務の比率を3割におさえたチームはパフォーマンスが高
く、5割を超えると急降下するというデータもある。
1日8時間働くなら、自分の業務は2~3時間に留めることだ。残
りの5~6時間は、部下との対話や困っている人のサポート、チー
ムの未来のプロジェクトに時間を使うべきだ。
【5】
リーダーが頑張りすぎると、部下は遠慮する。余白があれば会話や
相談が生まれる。組織の成果は、個人の頑張りの総和でなく、関係
性の質や信頼の循環から生まれるのだ。
リーダーは、話しかけやすい人、認めてくれる人、チームの未来を
語る人であるべきだ。その姿が、チームを動かし、組織の可能性を
広げていくのだ。
管理職に求められているのは、任せること、育てること、導くこと
だ。そうしてチームの未来を作ることだ。自分でやるから、自分た
ちでやるに変えるのだ。その一歩を、まず自分から踏み出すのだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756924212/tachiyomi-22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■コメント
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マネジメントの本です。仕事を部下に任せる方法を学びます。働
き方改革の副作用で管理職の業務負担が増えています。だからこ
そ任せる力が求められています。
自分でやった方が早いと仕事をかかえこめば、部下の成長を阻み、
チームの生産性を下げてしまいます。それは会社の望むことでは
ないですから、自分の評価も下がります。労多くして益なしです。
任せてチームを回す側になれれば、自分の負担は軽くなり、疲弊
から解放されます。部下も成長でき、チームの業績も上がります。
自分、部下、会社の三方良しが実現するのです。
とは言え、正しく任せることは簡単ではありません。本書では、
任せられない理由をひも解き、方法を順番に解説します。何をす
べきかがわかりやすく、実践しやすいと思います。
基本的な手順は、下準備、実践、フォローの3つのステップです。
それぞれについて章を分けながら、セオリーとしてやるべきこと
を解説していきます。
基本的なセオリーさえ守っておけば、細かい点は職場にあわせて
応用できます。具体例と共に紹介されますので、無理なく実践で
きるはずです。
読めば、不安が解消され、思い切って部下に任せることができま
す。結果、部下が主体性を持って動き出し、成長しますので、自
分はマネジメントの仕事に専念できます。
仕事を任せたいが、不安や焦りでつい自分でやってしまう人、プ
レイングマネジャーとして疲弊している人、任せたいがどうすれ
ばいいかわからない人など、すべてのリーダーにおすすめです。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756924212/tachiyomi-22
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◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2025
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■今週の選書

■リーダーの「任せ方」の順番

■伊庭正康

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任せ方の順番


【1】


リーダーは任せることが大事だ。わかっていても任せられないもの

だ。部下も忙しそうだし、失敗したら自分の責任だ。結局「自分で

やったほうが早い」となりがちなのだ。


働き方改革が進み、就業時間が減っている。にも関わらず管理職は

忙しいままだ。1on1面談にコンプライアンスの徹底、しかも自

分はプレイングマネージャーという立場だ。


結局、部下が楽になったしわ寄せを上司が背負っているのだ。気が

つけば、自分だけが働き方改革の恩恵を受けていないという状態に

なっている。これを解消するには、部下に任せることだ。


【2】


任せるには「なぜ、任せられないのか」「どこにブレーキがかかっ

ているのか」「どうすれば任せられるか」現実に即して具体的に解

き明かしていく必要がある。


だが、会社で任せ方は教わらない。「マイクロマネジメントはダメ

だ」とか「失敗を共有しましょう」などの断片的テクニックや精神

論だけではうまくいかない。


まず、部下が任されて嬉しい状態を作り、自分の任せる不安・リス

クを払しょくしておき、部下の主体性を高めることが必要だ。さら

には、部下の成長につながるようにフォローすることも不可欠だ。


これらの各ステップをシンプルに構造化したのが「任せ方の3つの

セオリー」だ、すなわち下準備、実践、フォローの3つのセオリー

で構成されている。このセオリーの順番で進めることが不可欠だ。


【3】


リーダーの思い込みがチームを止めている可能性がある。たとえ

ば「自分のほうが部下より優れている」と思っているかもしれない

が部下のほうが優秀だと考えてみることだ。


実際、現場のことは部下のほうがわかっているものだ。新しいAI

の活用も部下のほうが詳しいはずだ。他にも、上司にはない得手が

あることもある。役職は能力と比例しないのだ。


謙虚と実践、感謝が不可欠だ。ここで働いてくれる以上「この部署

で良かった」「この上司で良かった」と思ってもらえるようにチャ

ンスを作ることだ。甘やかすのではない。チャンスを作るのだ。


会社がマネジャーに期待するのは、自分が主役になることではな

い。部下を主役として育成することだ。任せる力を身につけること

は「ここで良かった」と思ってもらうための重要な行動だ。


任せることには、誰もが迷いや葛藤を持っている。それでも任せる

のは、自分だけではできないからだ。そのためには強い意志が必要

だ。自分が変わるから部下もチームも変わるのだ。


【4】


自分の頑張りは罪になることを知るべきだ。管理職の給与は部下よ

り高い。自分よりも給料の低い部下に任せるから、コストは下が

り生産性は上がる。


マネジャーは、個人の業務を3割までにとどめるべきだ。マネジャ

ーの個人業務の比率を3割におさえたチームはパフォーマンスが高

く、5割を超えると急降下するというデータもある。


1日8時間働くなら、自分の業務は2~3時間に留めることだ。残

りの5~6時間は、部下との対話や困っている人のサポート、チー

ムの未来のプロジェクトに時間を使うべきだ。


【5】


リーダーが頑張りすぎると、部下は遠慮する。余白があれば会話や

相談が生まれる。組織の成果は、個人の頑張りの総和でなく、関係

性の質や信頼の循環から生まれるのだ。


リーダーは、話しかけやすい人、認めてくれる人、チームの未来を

語る人であるべきだ。その姿が、チームを動かし、組織の可能性を

広げていくのだ。


管理職に求められているのは、任せること、育てること、導くこと

だ。そうしてチームの未来を作ることだ。自分でやるから、自分た

ちでやるに変えるのだ。その一歩を、まず自分から踏み出すのだ。



★本書の詳細、お買い求めは、

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756924212/tachiyomi-22


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■■コメント

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マネジメントの本です。仕事を部下に任せる方法を学びます。働

き方改革の副作用で管理職の業務負担が増えています。だからこ

そ任せる力が求められています。


自分でやった方が早いと仕事をかかえこめば、部下の成長を阻み、

チームの生産性を下げてしまいます。それは会社の望むことでは

ないですから、自分の評価も下がります。労多くして益なしです。


任せてチームを回す側になれれば、自分の負担は軽くなり、疲弊

から解放されます。部下も成長でき、チームの業績も上がります。

自分、部下、会社の三方良しが実現するのです。



とは言え、正しく任せることは簡単ではありません。本書では、

任せられない理由をひも解き、方法を順番に解説します。何をす

べきかがわかりやすく、実践しやすいと思います。


基本的な手順は、下準備、実践、フォローの3つのステップです。

それぞれについて章を分けながら、セオリーとしてやるべきこと

を解説していきます。


基本的なセオリーさえ守っておけば、細かい点は職場にあわせて

応用できます。具体例と共に紹介されますので、無理なく実践で

きるはずです。


読めば、不安が解消され、思い切って部下に任せることができま

す。結果、部下が主体性を持って動き出し、成長しますので、自

分はマネジメントの仕事に専念できます。


仕事を任せたいが、不安や焦りでつい自分でやってしまう人、プ

レイングマネジャーとして疲弊している人、任せたいがどうすれ

ばいいかわからない人など、すべてのリーダーにおすすめです。


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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2025

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

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