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2019/02/08
「愉快な人生」を生きる

「愉快な人生」を生きる

「愉快な人生」を送りましょう

中国古典を中心とした東洋思想は、人生をよりよく、より深く生きるための、汲めど尽きない知恵やノウハウの宝庫だ。その東洋思想の奥深いところに思想の結晶がある。一言で言えば「愉快」だ。東洋思想の思想や言葉は、すべて「人は愉快な人生を歩むべし」という希望の一点に収斂されるのだ。愉快こそが、天の望みである。それが東洋思想が説く究極の教えなのだ...


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■今週の選書
■「愉快な人生」を生きる
■田口佳史
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■■選書サマリー  
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「愉快な人生」を送りましょう

【1】

中国古典を中心とした東洋思想は、人生をよりよく、より深く生き
るための、汲めど尽きない知恵やノウハウの宝庫だ。その東洋思想
の奥深いところに思想の結晶がある。一言で言えば「愉快」だ。

東洋思想の思想や言葉は、すべて「人は愉快な人生を歩むべし」と
いう希望の一点に収斂されるのだ。愉快こそが、天の望みである。
それが東洋思想が説く究極の教えなのだ。

このように言うと「愉快な人生が天の希求するものなら、なぜ世の
中には「苦」が存在するのか」そんな疑問を抱く人がいるかもしれ
ない。それは、東洋思想には「陰陽」の思想があるからだ。

「陰あれば陽あり」「陽きわまれば陰になる」という風に、性質の
相反する2つの要素を、対立物でなく表裏一体として捉え、2つの
調和とバランスで、自然界の秩序が保たれるという考えだ。

これは東洋に特有の思想だ。この考え方に従えば、苦と楽はいつも
互いに関連し合う。苦が楽の種になれば、楽が苦の原因にもなる。
補完関係にあるのだ。

すなわち「苦も楽のうち」「楽も苦のうち」なのだ。やがて「楽し
み」や「よろこび」を得る前提として、人間には「苦労」というも
のが与えられているのだ。

【2】

ここでいう「愉快」は、苦労や悩みのない、明るく楽しいだけの能
天気な状態ではない。年齢問わず、いつも「これから、自分の人生
の本番がやってくる」と信じる。

その上で、今を未来に向けて充実させながら生きる。そういう前向
きで、肯定的な心のありようが愉快だ。「謙虚」な心も必要だ。自
分に満足したり、自惚れたりしていては、成長や進歩は生まれない。

今の自分に満足しない謙虚さが感謝の心を生み、将来への希望にも
つながる。愉快とは、希望であり、謙虚であり、感謝であると心得
るべきでなのだ。

【3】

「志」なくして愉快な人生はありえない。毎日面白おかしくい、贅
沢三昧の暮らしをしている人が、いつも愉快な心に満たされている
わけではない。大切なのは志だ。

「志」とは、自分を少しでも立派な人間にしようと努める意思のこ
とだ。個人的な利害欲得を超え、世のため人のために働くという、
公に尽くすイメージがありそうだが、それだけではない。

他人から嫌われたり、疎んじられたりする代わりに、慕われ、敬わ
れる人間になれるよう、自分の人間性を高め、人格を磨くことも立
派な志だ。そうした人間練磨の志を持つことが愉快な人生の源だ。

表面的で軽薄な楽しさ、おもしろさだけにかまけて、人生をいたず
らに費やしていると、死に臨んで「俺の人生はなんだったのだろう」
という、取り返しのつかない悔いに襲われかねない。

反対に、自分を磨き、高める志を忘れずに生きていれば、たとえ、
その志をなす途上で命が絶えたとしても、その生には充実と幸福が
残るはずなのだ。

【4】

志というと、高尚過ぎるなら、集中、夢中になれる目標やテーマと
言えばいい。対象はなんでもいい。全身全霊で打ちこめるもの、没
頭没入できることだ。そこから人生の愉快が滲み出てくる。

一つのことに集中したり、没頭したりすれば、無心を生みだす。無
心とは、悩みや迷い、欲望や妄想や煩悩などの雑念が心から消えさ
った"ゼロの空白状態"ではない。

なにかひとつのことに思いが集まっている心の状態だ。一つのこと
だけを望み、心を満たしている時に、無心は現れるのだ。つまり、
無心とは一心のことなのだ。

無心は、自分が夢中になれる目標やテーマ、専門能力や一芸、好き
なもの、得意なことに没頭することから生じる。無心の心が人生の
よろこびや愉快さに導いてくれるのだ。

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■■選書コメント
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●今週の選書について

中国古典など東洋思想をベースに、生き方を指南する本です。人生
を、より良く、より深く生きるために必要な知恵やノウハウを、著
者の研究と実体験を元に指南してくれます。

天は「愉快」を望んでいるとし、愉快な人生を生きることを推奨し
ます。それこそが天の望みだからです。そのためには「いま、ここ、
自己」に全力集中して生きることが大切だと著者は言います。

そうすることで「愉快な人生を獲得し、生きていることの素晴らし
さを実感し、自分の自分による人生を精一杯生きていける」そう著
者は言います。そのコツを伝授してくれます。

この手の本は、多くが欧米の教えを元に説いています。それはそれ
で学ぶところは多いのですが、文化的背景が違う面も否めません。
結果、日本人の私たちには、理解し難いところも出てきます。

その点、本書は東洋哲学がベースになっています。たとえば「強い
心は諦めから」「自分のためより人のため」「恩送り」 などは、私
たちが慣れ親しんだ価値ですから、すんなり理解できるはずです。

前半では、心の有り様などを解説します。「愉快は天の望み」「心
はこうして整える」「天意にかなう生き方」「自分のためより人の
ため」など、心構えや考え方を中心に解説していきます。

それを踏まえ、後半はより実践的な内容になります。たとえば「高
収入の決め手は独自の価値の提供」「自立のためのスキル磨きは会
社を利用して」など実践的なことが書いてあります。

「人生を愉快なものにしたい」誰もがそう願うはずです。にもかか
わらず、不足や不満を抱えるのも、また人生です。将来に不安を感
じる人も多いと思います。その打開策が見つかる本だと思います。

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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